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板金委員会活動報告1月
『最新テクノロジー対応と対策』
最新車体の特徴と修理作業時の注意点「プロトリオス」
UpDate:2017/01/10
鈑金委員長 川上和彦
平成28年2月21日㈰
*㈱サンエース 東大阪
*参加者 27人
*講師 小川直紀氏
㈱プロトリオス
ボデーリペア技術研修所
06-6227-5732
06-6227-5606
〈テーマ〉『最新テクノロジー対応と対策』
教壇に立つ小川直紀氏
◆狙い
最新車体の特徴と修理作業時の注意点を学ぶ
*最新の車両は様々な新技術が採用されており、その多くが安全性と省燃費性能に関連した技術となっている。
〈安全性の向上技術〉
★事故を未然に防ぐ
*アクティブセーフティ
(予防安全技術)
★事故発生時の被害を最小限に留める
*パッシブセーフティ
(衝突安全技術)
これらの技術の多くの修理作業時には、新たな知識や機材、技術が必要となる。その新技術と車体修理作業の変化に特化した勉強会を開催した。
◆主なポイントを紹介
①新技術による安全性能の向上に伴い、修理作業の方法もその変化に対応する必要がある。
▼予防安全技術の普及状況
*自動ブレーキシステムやドライバー警告システム
※現在、各メーカーから30車種程度に装着車を設定、大型トラックには2014年から標準装備が義務付け
▼衝突軽減回避システム
*プリクラッシュセーフティシステム
※車両の前後方向にカメラやレーザーを取り付け、障害物や車両間距離が一定以下になった場合、警告や衝突回避のための制動などを行う。
*レーダー・レーザーユニット
※ミリ波レーダーと赤外線レーザーの二種類があり、特徴について詳しく解説された。
〈解説〉
▽新型プリウスミリメータウエーブレーダセンサ
▽ウルトラソニックセンサの角度測定、取り付け作業
▽プリクラッシュセーフティシステムのセンサについての注意事項
▽ブラインドスポットモニターシステムについての注意事項と確認・調整について
▽自動ブレーキシステム付車における注意事項
▽カメラやセンサー類の修理作業時における注意事項
▽サイドブラインドカメラの脱着後における位置調整と画像補正の実施について
真剣に聞き入る参加者
▼乗員保護機能
*衝突などで損傷を受けた車両の処置
*ドアサイドエアバッグセンサー脱着における必要事項等
*ルーフヘッドライニングやピラーガーニッシュ内側の衝撃吸収構造について
▽その他作業時の注意事項。特に4点について
▼歩行者頭部保護機能
*衝撃吸収ボンネット&衝撃吸収フェンダー
*ポップアップフードについて
・ポップアップフードの点検
・リフター取り付け位置と角度の確認及び当たり面の点検
・ホップアップエンジンフードの点検
▼衝突安全ボデーの変化
*強度アップと衝撃吸収性の向上
*前部エネルギー吸収構 造など
*溶接方法の変化
・高張力鋼板やホットスタンプ材の採用
・レーザー溶接「レーザースクリューウエルディング」やパネルの面接着など。
*フロアパネルの損傷確認が必須
*ボデー寸法計測による損傷範囲について
*高剛性ウレタン接着剤について
▼省燃費化の新技術と見積り
★ハイブリッド車について
★クーラー関係について
★ダイハツ車アウタパネルの強度向上
★三菱車スチフナーシート
★樹脂パネル、アルミパネル
◆修理技法の変化
★故障診断機による診断作業
★トヨタ・骨格パネルの修理方法
軽量化を図るための
*樹脂パネルについての作業注意点や、アルミパネルについてなど新技術による車体構造やパネルの材質などの変化に伴い、修理作業の方法もその変化に対応する必要がある
などの注意点の詳しい説明があった。
★骨格パネルの修理方法
〈一例〉
*新型プリウスのセンターピラー交換
・ドア開口部にレーザースクリューエルディング(溶接)を多用
・980Mpa以上の超高張力鋼板はプラグ溶接を指定
★溶接作業方法の変化
*LSW溶接個所の対応
〈一例〉
・熔接時には打点数は変えずに全てプラグ溶接にて行う
・ナゲット部取外しは高張力鋼板対応スポットカッターを使用する
★水素自動車の修理作業
*ボデー修理作業前の注意事項
〈一例〉
減圧作業未実施の状態で水素系部品の脱着作業を行わない
*ボデー修理作業時の注意事項
〈一例〉
水素タンクへの溶剤の付着禁止
★新塗料と補修塗装時の注意点
*トヨタ3T7
(エモーショナルレッド)3C塗装について
外板及び内板補修塗装時のポイント
*トヨタ6W7
(サーモテクトライムグリーン)
補修塗装時のポイント
*アース経路の確保
*アースポイントの基本的な考え方
*アースボルトの取扱い
*通常のボルト結合パネルの取扱
閉会の挨拶
川上委員長は、「今後、急速に進化する最新テクノロジーへの対応については、常に勉強と新技術の習得がこれからの業界における勝組となる。本日勉強会に参加いただいた皆さんの益々の繁栄と健康を祈念し閉会とする。」と挨拶した。
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名 称
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理事長(代表理事)
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電 話
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FAX
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